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小矢部市立蟹谷こども園

[小矢部市] 2020年竣工
所在地:富山県小矢部市

こどもたちの健やかな体づくりのため、光・風などの自然エネルギーをうまく活用したパッシブな手法による環境配慮デザインを心掛けています。外皮(屋根・壁・開口部)の高断熱化、高窓の設置によりドラフト効果を利用した自然換気の促進、大きく跳ねだした軒の出により夏場の室内に直接日差しを入れない工夫、西側の保育室(3歳児室)には外付けブラインドを設置しています。

また、北陸地方において効果のある自然エネルギーシステムを模索し、太陽光発電、地中熱利用換気システムを採用しました。さらに空調(床暖)・換気(全熱交換機)・給湯・照明においても省エネルギー設備を採用し、建物全体としてZEB-Readyを取得し、環境省の補助事業に採択されています。

環境エネルギーについて問いかけで考える、「エコ教育(長寿命・省資源・省エネ・創エネ)の場」としての園舎づくりを目指しています。

 

①保育室の軒
・上下温度差を利用する自然通風計画
・上部ハイサイドライトより自然光の取り入れ
・季節ごとの太陽高度から計算された軒

②ドラフト効果による自然通風
・自然環境特性を効果的に利用

③LED照明器具
・人感センサー

④外付電動ブラインド
・日射追尾システム付き

⑤植樹
・落葉樹の植樹による西日の日射調整
・風の抑制

⑥太陽光発電パネル
・屋上に設置
・創蓄連携蓄電池制御

⑦縁側の庇
・上下温度差を利用する自然通風計画
・上部ハイサイドライトより自然光の取り入れ
・季節ごとの太陽高度から計算された庇

⑧パッシブ利用通気・採光・日射制御
・上下温度差を利用する自然通風計画
・ハイサイドライトからの

自然光取入れ

⑨高性能サッシ
・アルミ樹脂複合断熱サッシ
・Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)

⑩高効率換気
・全熱交換機の導入
・エコシルフィの導入

⑪高性能空調機の導入
・ビル用マルチ空調機(EHP)の導入
・ヒートポンプ温水方式床暖房の導入

⑫地中熱利用換気システム
・地中熱を利用した空調換気システム
(GEOパワーシステム)

⑬芝生・樹木の植栽による地表面温度上昇の抑制
・夏場の照り返し防止
・蒸散作用により、夏場における周辺温度の低減効果

⑭高効率給湯器
・高効率ヒートポンプ給湯器の採用

⑮高効率トランス
・第二次トップランナー変圧器

⑯BEMSの導入
・電力量(空調・換気・照明・給湯・床暖房・地中熱換気システム等)
・10分にエネルギー計測

 

建築データ
発注:小矢部市
設計協力:小西建築構造設計(構造)
㈲前田設備設計事務所(設備)
施工:吉田組・山ワ建設工業・アキJV(建築主体)
ワシデン工業・西谷電気商会JV(電気設備)
干野設備・加藤管工JV(機械設備)
敷地面積:8,581.01㎡
建築面積:2,428.43㎡
延床面積:1,977.25㎡
階数:1階
構造:木造

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