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魚の駅 生地

〔黒部市〕2004年竣工
所在地:富山県黒部市

 魚の直販所と食堂という営業時間が異なる用途がメインであるため、維持管理のしやすい分棟形式とし、その2棟を連絡通路でつないだ。この連絡通路による額縁効果により、くろべ漁港への視線、背後にある立山連邦への視線の確保を促す。この建物はくろべ漁港の風景、修理倉庫群との構成から外観は切妻の勾配屋根とし、外壁も杉の板張りとして周辺環境との調和を試みた。

また、2棟に囲まれた部分はウッドデッキをはり、イベントスペースとして利用でき町歩きの拠点にもなる。このデッキは食堂棟の後方までつづき、バーベキュースペースとなり、食堂からのフルオープン開口で一体的に利用可能となる。

外部には清水がふんだんに出る生地のアピ-ルとして、触れる水のモニュメントを2ヶ所設けている。建物にはそれぞれ雁木通路を設け、賑わいの空間を創出し、この雁木通路は漁師小屋をイメージした杉皮葺きの石置き屋根となっている。内部には、空間を確保するための構造体である木製トラスを表しとして、なるべく建物全体に視線が通るよう配慮することで豊な木のあたたかい空間を演出し、中央に設けたハイサイドライトにより自然換気を促す良好な空間を作る。

建築データ
発注:くろべ漁業協同組合
設計協力:司構造計画事務所(構造)
祥設計(設備)
施工:桜井土建
敷地面積:
建築面積:1,117.47㎡
延床面積:869.67㎡
階数:1階
構造:木造(トラス梁)+鉄骨造(柱)

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