ホーム > WORKS > ホール > 津沢コミュニティプラザ

津沢コミュニティプラザ

[小矢部市] 2003年竣工
所在地:富山県小矢部市

津沢コミュニティプラザがある小矢部市は、富山県の最西端に位置する。石川県との県境に接し、全国的には“源平の合戦”で有名な倶利伽羅峠でよく知られている市である。その1つの町、津沢地区は、その小矢部市の東南にあり、散居村で有名な砺波平野にあり、この地の清流小矢部川のもとに商業の町として人々を支えながら栄えてきた。
この施設は、かつて活気に満ちた津沢の「商業力の復活」と「コミュニティ社会としての中心市街地の再生」を主目的として計画すべきだと我々は進めた。
主な施設は「商業インキュベーター施設」及び「教養文化施設」からなる複合施設である。それぞれの施設の位置づけは、先も述べたが、

・商業インキュベーター施設=商業力の復活
・教養文化施設=コミュニティ社会の再生

設計期間中に、積極的に地元の方々に基本プランや模型を提示し、それに対する要望事項を頂き、市役所の企画課の方との対話を繰り返しながら計画を進めた。

このような話し合いの中から、地区の一大行事である夜高あんどんの絵柄(地元中学生の作品)を案内サインに利用することや、地場産の瓦を屋根に利用し、砺波平野の散居村のイメージを踏襲するアイディアが生まれた。

数多くのアイディアから、基本方針として以下の3つを軸として計画を進めた。

1.機能的、形態的に開かれた施設で、人々が気軽に利用できるような明るい空間づくり
2.分棟配置された3つの施設がそれぞれ利用しやすい配置計画とする
3.施設全体で景観をつくりだす屋根の形状、仕上げの統一、色の調和を大事にする

平面計画においては、多目的ホール・会議室・研修室等の個別的に使用される諸室を外側に配置し、使用者を限定しないホールを中心に配置した。なお、ホールは開放された空間でトップライトから光が降り注ぎ、明るく集いの場に相応しい空間となっている。

立面計画については、立体トラスに支えられた水平な屋根と切妻の瓦屋根により変化をもたせ、多目的ホールの屋根を健康交流センターの屋根と同様に曲面で覆うことで、施設全体のリズム感を創り出した。平面計画においては、多目的ホール・会議室・研修室等の個別的に使用される諸室を外側に配置し、使用者を限定しないホールを中心に配置した。なお、ホールは開放された空間でトップライトから光が降り注ぎ、明るく集いの場に相応しい空間となっている。
平面計画においては、多目的ホール・会議室・研修室等の個別的に使用される諸室を外側に配置し、使用者を限定しないホールを中心に配置した。なお、ホールは開放された空間でトップライトから光が降り注ぎ、明るく集いの場に相応しい空間となっている。

立面計画については、立体トラスに支えられた水平な屋根と切妻の瓦屋根により変化をもたせ、多目的ホールの屋根を健康交流センターの屋根と同様に曲面で覆うことで、施設全体のリズム感を創り出した。

建築内の賑やかさが外部にも伝わるよう正面を透明なカーテンウォールにしたことにより、この施設が地区のランドマークとして有効に機能すると考えた。

また、照明の効果を利用した空間演出にもこだわり、アプローチとなるテラス空間では、床面に光を当てることで内部と外部とのつながりを感じさせ、かつ光の反射で柔らかくトラスを浮かばせることで、建物全体の自然なライトアップを図った。

エントランス空間では、玄関から向かって奥壁面を明るく照らすことで、入館した際に明るく広々とした空間を感じられるように演出した。
さらに、トップライト内の照明の光で夜間も屋上のモニュメントを照らし出し、ライトアップ効果を更に高めた。

建築データ

発注:小矢部市
設計協力:司構造計画事務所(構造)
建築環境設備(設備)
施工:山ワ建設工業・丸五共同企業体
敷地面積:5,620.92㎡
建築面積:1,588.84㎡

ALL