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クロスランドおやべ

AWARDS
日本建築学会作品選集・中部建築賞受賞・富山うるおい文化賞

[小矢部市] 1994年竣工
所在地:富山県小矢部市

交流センター

北陸高速道路と東海北陸自動車道路がクロスすることから名づけられ、小矢部市と富山や金沢、さらには中部圏や関西圏などとの地域間「交流」を目的とした拠点施設である。
交流機能としての多目的ホール、音楽ホール、直径180mの円形広場、アミューズメント機能としての博物館、展望塔、サイクリング公園、散策路などからなる。
敷地の周辺はいまだに散居損の田園地帯であるが、隣接して市の保健福祉、健康増進、児童図書館などの施設が計画され、新しいコミュニティの核になりつつある。
広大な敷地に分散配置された諸施設をサイクリング道路によって明確に限定された巨大な円形の広場が全体を一体化させ、統合することに成功した。現在はさまざまな保健福祉、健康増進、児童図書館などの施設が計画され、小矢部のコアとなっている。

クロスランドタワー

均質で方向性を失いがちな砺波平野に建つ塔は、市のランドマークとして有効に機能している。高さ約100mの展望室からは市街地と周辺に広がるこの地域の特色である散居村の佇まいを上空から一望することができる。田園の水面の反射や秋の豊かな実りなど、季節ごとに変化する田園風景、遠く夕日に輝く日本海や雪の立山連峰など予想を超えた眺めである。
タワーは三角形のシャフト部分と付属屋根の三角形の平面を、円形の展望室を挟んで、60度回転させたことによって、視点の移動に伴って、安定から不安定、静から動へとその表情を変化させ、太陽の光の移り変わりと相まって、多様な表情を示す。

シバタ建築設計事務所はクロスランドタワーをチーフとして担当し、計画・設計を進め、監理致しました。

クロスランド交流センター

多目的ホールや音楽ホールを構成する舞台や客席、ロビー、エントランスホールなどの空間単位を分節化して表現すると共に、その全てをタワーに集中する軸線によって秩序づける。
その秩序は内部空間においても、エントランスホールや多目的ホールの舞台背後で開放される大きな開口部、音楽ホールのロビーなど主たる空間はすべて、視線を広大な広場を横断してタワーに集中させることによって秩序づけている。
水平に広がる広々とした敷地に建つこの建築は、東西南北四方からの視線にさらされると共に、タワーによる上からの視線も重要である。

 

建築データ

発注:小矢部市
設計協力:小西建築構造設計(構造)、祥設計(設備)
施工:タワー:佐藤工業
交流センター:佐藤工業・坂田建設・石黒建設・川田工業・森田建設工業共同企業体敷地面積:123,390.00㎡

建築面積:
タワー:1,037.95㎡
交流センター:5,552.23㎡

延床面積:
タワー:1,687.73㎡
交流センター:8,055.84㎡

階数:
タワー:地上5階 塔屋1階
交流センター:地下1階 地上3階

構造:鉄骨鉄筋コンクリート造+鉄骨造

工期:1992年4月~1994年4月

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